冒頭の赤、結末の白。「2つのモーツァルト(4)」

サリエリが現れる。

彼の独白が始まる。



薄い幕の向こう側の高みにぼんやり見える亡きモーツァルトが
サリエリの嘆きに無邪気そうにチャチャを入れ、
さらに彼(サリエリ)の苦悩が際立つ…


「・・・その名前は
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト!!!」



サリエリの叫びとともにいよいよ幕が上がり

場面は(時をさかのぼって)ザルツブルクの宮殿へ転換。

おごそかでゴージャスな衣装に身を包んだたくさんの(宮廷に仕える)人たちが
続々と歌いながら入場してくる。



一幕目の冒頭、モノクロでもの寂しいサリエリ独白場面からの。一転。


迫力の音=確かで美しい演奏とドラマチックな合唱=、
宮殿を埋める赤=真っ赤の衣装の数々=
が、とにかく圧巻で心をつかまれる。



(翌日、2回目の観劇の際、
 この冒頭の鳥肌をMY毛穴ちゃんが覚えてらして
 キタキタ、コレダー!!! とドキドキマックス。テンソンup↑)



しかし
この始まりのドキドキの赤に比して
終焉は…


ストーリーもまことにさらっとしていてわかりやすいものであったが
(つっても、ストレートプレイでもないのだから…というか
ミュージカルでもない、オペラなのだからそれで良いのかもしれない。
それに、フクザツになっちまったらワシゃあ、音楽を楽しむ前に眉間にしわ寄せて考えてばかりになっちゃうかもしれんし)、

始まりの高揚に対し、終わり方が。

モーツァルトが亡くなり、
天に召されていく場面。
階段をのぼって行くとそこには先に亡くなった父さんや母さんもいて
白くて天国のイメージ。


何と言いますか

え・これで終わり?…って思ってるうちいつのまにかステージには出演者が揃っており合唱になり
フィナーレぽくなるので
見ているこちらも盛り上がって、手をたたき。
なんか少々ごまかされてうまく誘導されたような気分(笑)





気になったことをもひとつついでに言えば。

この公演、音(演奏・歌唱など含めて)と色がひじょうにすばらしい。というのが印象的だが、

演奏・歌唱・セリフの声。など
プロフェッショナルがたくさんおられて
(うまい人は知らないところにまだまだいっぱいいるんだなぁと驚いた)
「超プロフェショナルなうまい人」たちの前では「たいへんうまい人」がちょっとかすんじゃう気がした。ってこと。


まぁこれが全部が差ぁなくなっちゃったら
どこを切っても同じ金太郎あめ的永年高クオリティの、劇団フォーシーズンと同じになっちゃうか。
おなじになる必要もない―。

それに
素晴らしい演奏もしっかり聞こえてる中、
みなさん、一様に歌ってる声がはっきり聞き取れる発声でした。
当たり前のことだけど。
踊りながら歌ってるのはいいが字幕なかったら何ゆってんだかわからん~では
こまりますからね。
すべてしっかりはっきり届きましたよ。


それぞれの持ち味のいろんな人が集まって今回のカンパニーが結成され、
チームワークで一つのものを生み出したんだね。



もし再演になったら
このチームワークで、もっとすごいものができるのでしょうね、アッキー。







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