(3)ジュリー DE 初レッスン

スムウキイのこと ③ 

ジュリー DE 初レッスン


やった~ K先生に教えてもらえる 
と、それだけで舞い上がった私であった。

しかし、見学したとはいうものの、
そのときのレッスンが
何かのライブに向けた歌唱練習だった。ということもあり
普段の彼のレッスンがどんなものなのか、
実際にはよくわからないまま
初回のレッスンを迎えることになってしまった。

  どうするんやろ

  なにするんやろ


思いながらスタジオへ向かう。


私は、この日のために、
念のために=必要かどうかわからなかったけれど=
「自分がこの一週間どんな歌を口ずさんできたか」 を
書き出していた。
タイトルを書いたメモを用意して、
この初回のレッスンに持参していたのだ。

それを知らないスムウキイだったが、彼は
「今日は初めてなので、あなたも私も二人とも知っている歌を
二人で歌いましょう。
何か・・・ たとえばオフコースとか?」
 と言った。

(彼には私が女の子が好む歌を知らないアブノーマルっ子とは見えなかったのかもしれない。ま、そりゃぁそうだ。
あ、でも、オフコースでも知ってる曲は確かにあるがネ

ので、私は持参したメモを見せた。

10曲か・・・20曲か・・・忘れたが・・・タイトルが並んだメモ。

スムウキイはそれをザッと見て
そして言った。

「では、この一番最初に書いている、これにしましょうか」

そしていきなりギターを弾きだした。

 時の過ぎゆくくままに

そう、沢田研二の。である。

私はこの、哀愁のある、けだるい曲が大スキだ。

しかし・・・ 古い。何と言っても古すぎる。めちゃめちゃ古い。

スムウキイはこの曲を知らないだろう と
私はタカをくくっていた。
だってだって、ステージで歌ってた彼は少年のようだったし
実年齢は少年とは言いがたいとしても
それにしても昔過ぎる歌だし。歌謡曲だし。
それでも知っているとしても、
そしていくらボーカリストで、講師の先生であったとしても、
たまたま一番上に書いただけのこの古い曲を、
弾き語りができるほど知っているなんて
思わんやろフツー。

(まぁそんな曲を書いて見せた、私も私だけどね。
でもその一週間では、ホンマにけっこうその歌 歌ってたんよ。
んで、ぜったい知らんやろぉ ってちょっと思いつつ
一番に書いたんだー)

彼はギターを引き寄せて、当然のように弾き始めた。

「原曲のキーは これです。が・・・ 低すぎるから・・・これくらいかなぁ」

とかって言いながら。

そして歌い始めた。(歌詞は多少エエ加減ではあったが


ス、スゲェ

なぜこの曲を知っている

なぜすぐ弾ける

なぜ原曲のキーも知っている



私は初日から度肝を抜かれたのであった



    つ づ く   




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